位置情報サービスまとめのまとめ2012年版

去年2011年がスマホ元年というべく 大いにスマートフォンの普及が促進されたのは 本ブログにも幾度か言及した処です。 この小型高性能コンピュータを人々が常時携帯するようになり、 ライフスタイルも大きく様変わりを見せ始めています。

その一つの要因が位置情報サービスにあることは疑い得ません。 人々が携えたスマホは人々の位置を把握しているのです。 本記事では位置情報サービスの概要を知るべく 幾つか既に識者に依りまとめられている記事を更にまとめてみたいと思います。

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LUMATIC~歩行者専用オンライン地図とオープンストリートマップ

LUMATICアイコン カーナビは自動車に搭載されるためにありますが、 歩行者にだってナビゲーションは欲しいもの、 いえ、いつだって何処かを訪ねるにはドライブスルーでもない限り 最終的には自動車を降りるものですから 返って歩行者用のナビゲーションこそ充実が望まれる分野かも知れません。

歩行者専用モバイル地図サービスLUMATIC

正しく歩行者向け、 他には自転車族、長距離移動には主に公共交通を使う人達向けの モバイル地図サービスがベンチャーキャピタルから資金調達したニュースを伝えてくれるのが TechCrunchの2012年2月7日の記事 歩行者専用の地図サービスLumaticがJoi Ito(伊藤穰一)らから80万ドルを調達 です。 他にも大手の地図サービスはあるけれども歩行者向けに限って言えば それらの行き届かない点に配慮したニッチを狙うサービスとも言えるでしょう。

そのモバイル地図アプリの名前は LUMATIC:Android Market でAndroid版で用意されており、 提供企業のホームページは…

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カレログ顛末記とMOTEXのAndroid管理ソフトLanScope An

去年2011年の夏の終わりの一時期に物議を醸したAndroidアプリがありました。 その名前を カレログ と言います。 名は体を表す、カレログのカレは即ち 彼氏の彼であって交際しているカップルの男性側を指し示します。 そしてログとは元は航海用語で日記を意味するものが 後にコンピュータ用語に転用された言葉で記録を意味します。 約めて言えばカレログとは 彼氏の行動を記録するアプリ と言うことになります。

カレログとは?

Androidスマートフォンは小さなコンピュータである上に ほとんどの機種がGPSを搭載していますから 様々なことがプログラム次第で可能になります。 例えば以下アプリをインストールしたスマホの

  1. 現在地情報
  2. バッテリー残量
  3. アプリケーション一覧
  4. 通話記録
などが採取、記録可能です。 しかもこの記録の採取、記録はバックグラウンド、 即ちスマホ利用者には分からぬように秘密裏に処理されるのです。 アイコンもそれとは分からぬようにデザインされていました。 GPS Control managerと名乗りGPS管理ツールを装われては 技術に弱い彼氏では一溜まりもないでしょう。

さて、このスマホ所有者に秘密裏に取られた本人の行動記録、 問題は…

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GoogleプレイスとYahooロコ~鎬を削る位置情報サービス

Google社からインターネット界を瞠目させる Googleマップを2005年から提供し始めたことは 本ブログ2012年1月17日の記事 Googleマップの登場とGIS に取り上げました。 これが単なる地図サービスに止まらぬことは 当該記事内にも記しました。 技術的には勿論、時には災害時に重宝され、 時にはITベンチャーからはマッシュアップなる技法を以て 自社サービスに組み入れることが出来たのです。

Googleマップの与えたインパクト

そのインパクトの大きさは姉妹ブログ ホームページ作成浜松Tips の2009年4月9日の記事 SEO対策変化の一例/ユニバーサル検索 にも記録されています。

ネット上の説明に多少異同は有りますが、 記事に記される ユニバーサル検索 は…

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リアルタイム災害位置情報サービスGoogle Public Alerts

災害時に於ける位置情報サービスが重要であることは 本ブログにも度々、例えば

などに言及した処です。

この発展が図られるべき分野に於いてまたGoogle社が一石を投じてくれました。 Google Public Alerts がそれです。 警戒警報が出ている地域をリアルタイムで地図上に示すサービスで、この登場を知らせてくれる ITmedia2012年1月26日のニュース記事 Google、Google Mapsで地震や洪水などの警戒情報を提供 が同時に紹介記事ともなっていますので 興味のある方はご参照ください。

このサービスは Google.org に於いて提供されています。 Google社が誕生時より検索エンジンを中心として積み上げて来た 全世界に於ける膨大な情報を扱う為の知識、技術、ノウハウなどの資産を 有効に慈善事業に活用されるよう組織された同社の部門です。

さてこのGoogle.orgに拠る慈善的活動位置情報サービスと言えば ピンと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか。 実は姉妹ブログ ホームページ作成浜松Tips (※) の2008年11月21日の記事 インフルエンザとインターネット で取り扱った…

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オープンストリートマップ~地図情報を舞台としたIT覇権争い

去年2011年3月に発生した 未曾有の大震災 (2011年3月15日記事) 大きな爪跡を残しまだまだ日本はその余波の中にあり、 復興からエネルギー問題など、それは語られない日はありません。 同じ様にして問題の提起されている分野には地図情報があります。

災害を考慮した時必要なGISとは

大地震直後の影響下にある中に時々刻々と移り変わる 3月15日記事中にもあるように、 移動利用可能な道路の情報を提供してくれた Google社と本田技研工業株式会社の協業の産物 自動車・通行実績情報マップ など、大いに評価されたのは記憶に新しいところです。

自動車・通行実績情報マップにも欠かせないのが基本的な地図情報であり 此処ではGoogle社の提供するGoogleマップがその重要な役目を担います。 Googleマップについては本ブログ2012年1月17日にも Googleマップの登場とGIS として稿を起こしました。 記事内には同時に GIS(Geographic Information System:地理情報システム) の概念を取り扱っています。 Wikipedia及び国土交通省国土地理院から引用していますが、 ここにそれらを本ブログ運営者的に約めれば…

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携帯基地局測位とその精度~社会からの要請と誤解

とても進化した携帯電話では、 特に去年から爆発的に普及したスマートフォンは 最早高性能な小型コンピュータとでも言えますから 朧気にスマートフォンの今置かれている場所、 即ち持ち主の居場所の特定など簡単なことに思えます。 しかし本当にそうなのでしょうか?

一部のスマホしか位置特定できず 110番通報、対応要請

上にリンクを貼った日本海新聞の2012年1月10日の記事には以下、引用する如くあります。

GPSは半径数メートルまで通報場所を特定できるが、 スマートフォンは半径数百メートルまでしか特定できないことが判明。

どうやらスマートフォンは一部の機種を除き、 それほど正確には位置情報を把握出来ない場合があるようです。 これはどういうことでしょうか?

GPSの精度

高まる日本版GPSへの期待~予算要求額を大幅に上回る106億円

本ブログ2012年1月14日の上の記事ではGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)の精度を 米国がSA(Selective Availability)を外すまでが100m程、 外された後は10m程とオーダーが一桁上がり、また…

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Googleマップの登場とGIS

photo credit: [ Mooi ] via photopin cc

今や日本では検索エンジンに於いて再度の提携がなされているGoogle社とYahoo社ですが、 最初の提携2001年4月から2004年5月及びその提携が解消された2004年6月辺りの ネット上のニュースを閲すれば当時は明らかにYahoo社の方がネットに於けるプレゼンスは格上で、 提携解消についてはGoogle社の将来が懸念されるなど、 今となっては的外れな見解が多く示される状態でした。

Googleマップの登場

そのような状況下、提携解消の翌年2005年に Google社からネット界隈が瞠目するサービスが提供開始され、 Google社の失われぬ勢いをまざまざと感じさせられたものです。 そのサービスこそ Google Maps(グーグルマップ) 、謂わずと知れたオンライン地図サービスでした。

それ迄インターネットでは地図サービスは…

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高まる日本版GPSへの期待~予算要求額を大幅に上回る106億円

photo credit: cliff1066™ via photopin cc

自動車へのナビゲーションシステムの搭載は今や当たり前、 カーナビと称して親しまれています。 これは移動中に現在位置が地図上の何処に中るのか知ることが出来て初めて可能になります。 これを実現するのに利用されるのが GPS です。 近年ではスマートフォンにさえ搭載されるのは普通のこととなりました。

GPSとは?

GPS(ジーピーエス)とは Global Positioning System の略で 全地球測位システム と訳されます。 元は米国が軍事用に利用していたもので、 打ち上げられたGPS衛星と通信した物体の地上での位置を検出するシステムです。 位置検出にはお馴染みピタゴラスの定理で計算します。 この際3つのGPS衛星との位置関係を計算すれば位置検出は可能な理屈ですが、 使用する時計の時間誤差の補正の為などで4つのGPS衛星が使われます。 米国が打ち上げたGPS衛星は30と言われますのでその内の4つを使うのですね。 元来軍事用目的で有った為、他国に正確な情報を得られない様 SA(Selective Availability)と呼ばれる機能で精度を100m迄落としていましたが、 2007年からは当該機能取り外しが大統領決定され民間利用でも大いに有用となりました。

米国GPS衛星に於ける精度の問題

このGPSシステムはカーナビなど大いに利用されましたが、 しかし…

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ジャイロスコープと地磁気、加速度センサ及び位置姿勢センサ

先日は去年2011年の年末にセンサの技術者の方と歓談する機会を得て、 其処での話柄で自分に取って実に興味深く思えた内容がありました。 しかし改めて調べて見るとどうやら激しく勘違いしていた感があるので、 本記事に備忘録として残しておこうと思います。

勘違いの命題

その勘違いを命題に表せば ジャイロスコープは加速度センサ及び地磁気センサの協働で実現される と言うものです。 この命題が真たれば即ちジャイロスコープは加速度センサと地磁気センサの存在有ってこそ 初めて存在が可能となるセンサとなります。 ところがこのジャイロセンサについてネットで調べて見ると…

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