自由業の気楽さとて、2013年9月20日の本日はアップル社の話題のスマートフォン iPhone5s の発売日とあれば、物は試しと最寄のドコモショップへ出掛けて来ました。
駐車場
少し用事を済ませてから自動車で静岡県は浜松市の最寄のドコモショップへ出向き、 着いた時間は午前の10時10分、 敷地入口には警備員さんが立っており、 1台の車を送り出すと共に此方の自動車を中へ誘導します。 20台ほど停められる駐車場はいつも通り掛かる際には 最近では勿論停められないような様子も伺えませんでしたが、 流石に此の日は2台程しか余裕が無く、奥のもう一人の警備員氏の誘導に頼ることなく 入口に近い方に停めれば残りも直ぐに埋まってしまう繁盛振りでした。
店内一瞥
自動ドアを潜って店内の様子を伺えば、 駐車場とほぼ同じ感覚で、椅子は少し空いているだけと言った状態の賑わい、 と言っても皆一言も発すことなく不気味な静寂が辺りを支配している中に、 カウンターでの遣り取りのヒソヒソ声やキーボードの打鍵音が木魂します。
発券機
ドコモ関連ショップではお馴染みになった銀行宜しくの 発券機 の前には如何にも老練な店員が待ち構え通せんぼをしています。 発券の前に事情を聞こうと言う段取りなのは、 常とは異なり発券機の幾つか用意されたボタンには上から以下のようなおラベルが貼られていたのでした。
- iPhone予約(2)
- iPhone購入(21)
- その他(1)
警備員と言い、店員増員と言い、確り騒動は地方の小さな一店舗ながら予測されていた訳です。 老練な店員が孰れのボタンを押せば宜しいか、事情を尋ねる段取りとなっています。
因みに上のボタンラベルの横の数字は待ち人数です。 店員と遣り取りをしている間にもiPhone予約の数字は3にアップしました。
iPhone5sスペースグレイ
購入か予約を選ぶ判断が状況が分からない中、難しい面もありますが、 更に状況を複雑にしているのがiPhone5sのカラーバリエーション、 ゴールド、シルバー、スペースグレイの内、 店内在庫としてはグレーが用意されるのみであることでした。 此処等辺はネットにも多く情報が出回る処ですが、 何故か最初のロットとして世の中に出回るiPhone5sはグレーばかりが多いようで、 それは首都圏と言えど、地方と言えど変わりはないようです。 購入のボタンは即ちグレーで決定となる訳で、ボタン押下以前の対応が必要となるのでした。
店員の対応は決定的
此の如きちょっとした騒ぎとなれば致し方ないのかも知れませんが、 発売日本日に出向く客はiPhone購入か然もなくば予約で決定される扱いを受けます。 契約状況や解約日の移動について、購入後の支払いシミュレーションなどは 聞きたくてもどうも聞かせて貰えるような応対ではありません。 帰れ、と迄は流石にドコモでも言わなくなりましたが、 薄っすらと迷惑そうな思いが表情に過ぎる印象も受けられます。 様々な状況を鑑みた様子を伺いたい向きには 暫くは出向いても申し訳なさそうに低姿勢で尋ねるしかないでしょう。
余り店員を独占してもいけませんから、 先ずは予約を選択すると、店員にカルテの如きシートに名前や携帯番号など書かされ、 渡そうとしますが、結局其のシートは此方に押し付けられます。 仕方なく発券された番号札と共に持たされて、僅かに空いた椅子に腰掛けて数分、店内を見回します。
退散
勿論、立ち食い蕎麦の如くクルクルと回転する訳はありません。 店内を支配する不気味な沈黙に身を委ね、 携帯を弄ったりなどします …が、こうして椅子を一つ独占し、駐車場を一台独占するのも気が引けます。 先ずは退散を決め、立ち上がりました。 迷惑を掛けないように番号札とシートを発券機の前の店員に渡し、 記念に発券機でも写真に撮ろうかと思いましたが、 不気味な静寂の支配する店内にシャッター音を響かせるのも如何かと思い断念しました。 お店の外観の写真も特定され迷惑が掛かってもいけませんので已めましょう。 駐車場に停めて15分程で早々、再びエンジンを掛け引き上げた次第。
冷やかしの総括
今回iPhoneは2系統のsとcがラインナップされ、 事前の手の打たれたcではなくsに店頭では的が絞られていたようですが、 以上のように残念ながら詳細は聞けない状況でした。
それにしてもインターネットを利用した手配がWeb予約だけとは 相変わらずアナログなドコモのように思います。 此れに関してはキャリア何処も同じ様相を呈しているようですが、 今回の様な騒動が事前に分かっているのですから もう少し己のネットワークを駆使した対応が出来なかったものかと思います。 本日20日より開始されるWeb予約はプレミア会員限定との話しですが、 例えば自社にロイヤリティの高いプレミア会員に 自らのネットワークを用いて希望の方にはカウンターの予約券を発行したりするなど、 対応方法は如何様にも考えられるでしょう。 各店毎に店員や警備員を増員させるようなアナログな経費を用いるよりは ITを駆使して予測される騒動を捌く方が店員余裕も生まれ延いては対応の質も向上するような気がします。 保有ポイントを自動配信するだけでは何の為に会員登録しているのか皆目見当がつかず、 相変わらず焦点の暈けた感が強くします。
先ずは実際に狂想曲に僅かながらも身を委ねてみて 改めてiPhoneの人気振りを目の当たりにしました。 全く大したものです。 流石に元祖スマートフォンと言った処でしょう。
此れで契約者数純減に怯えるドコモも此れで暫くは一息着く感じでしょうが、 今回のiPhone騒動で僅かながら甦ったかに見えてしまった彼等の往年の横柄さに 再び嫌気が差した向きも無いとは限りません。 初の64bit OSとなる携帯電話iPhone5sにも興味津々なのは無論ですが、 iPhoneを得てドコモ社の状況がどのように変化するかもなかなか興味深いものです。
使用写真- iphone5s( photo credit: Sam Churchill via Flickr cc)
私もそうしようカナ…。