セミナーの見分け方

屡有益な考察を吾人の元へと届けてくれる、 有限会社アズモードの宮脇睦氏が、 今回も世に数多存ずセミナーについての、 夜店のヒヨコの雌雄の区別宜しく、 有益無益の見分け方について、自身の体験から持論を展開し、 説得力のある論を掲載してくれているのが Web担当者Forumの氏の連載コラム Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる企業ホームページ運営の心得 の2008年10月1日の記事 自治体主催のセミナーがダメな理由。時間浪費型セミナーを見分ける方法 にて有効なるセミナー見分け法が具体的にいくつか行間に垣間見える怒りと共に紹介されれば、 当方法を利用すれば当然乍、有益なセミナーとて勿論存ず上では、 多くのセミナーから有益なセミナーを抽出するのに役立ち、 何とかして己に有効な知見を得んと苦闘される方に用立つ記事と考えます。

紹介記事に於き、時間浪費型セミナーと切って捨てられているのは、 此処数年来ベストセラーのテーマとなっているインフォプレナーものであることが興味深く思え、 中にも氏の実体験セミナーとの決裂の直接の引鉄となりし部分の引用の
あるJavaScript系の技術を紹介し「どこにでも落ちている」といい、「ちょっと詳しい人に“ちゃちゃっと”つけて貰えばいい」と言い放ったので席を立ちました。ネットの事実とはいえ「技術」への敬意を持たない人と過ごす時間が耐えられませんでした。
とある此の気持にはシンパシーを抱かざるを得ず、 なんとなれば、それが仮令子供の頃の泥団子作りでも ものづくり に技術は欠かせず、 過去なる偉人を見渡しても、レオナルドダビンチと云い、エジソンと云い、本田宗一郎と云い、松下幸之助と云い、 技術に対して敬意をはらわぬは見出すを不能、 特に松翁に至っては己の出来ないことを為す人には敬意を以て頼みごとをしたと聞き及べば、 ちゃちゃっと なるは成程、上澄みの美味しい処を攫わんと狙う、 己でものをつくることをしないブローカーらしき云い様だと大きく首肯せしめられます。

斯く云う当人も書肆にては面白く立ち読みすることの多い インフォプレナー諸氏には楽しませてはいただいているのですが、 現代の無尽講には少々注意が必要でもある様だと自戒いたしました。