村田機械kkがサイレックス・テクノロジーズkkを完全子会社化

村田機械株式会社の2011年8月10日付け広報資料 サイレックス・テクノロジー株式会社株券等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ(PDFファイル) 及び同日付のサイレックス・テクノロジーズ株式会社広報資料 村田機械株式会社による当社普通株式等に対する公開買付けに関する賛同意見表明のお知らせ(PDFファイル) によれば両者合意のもとで村田機械株式会社により サイレックス・テクノロジーズ株式会社が完全子会社化されることが決定したようです。

ネットワーク化が齎す企業買収イメージ 親会社となる村田機械株式会社はファクトリー&オフィスオートメーションのトータルメーカーであり、ファクトリーオートメーションでは、ロジスティクスシステム、FA システム、クリーンルーム対応保管・搬送システム、旋削加工機、シートメタル加工機、繊維機械を、オフィスオートメーションではデジタル複合機やファクシミリをはじめとする事務機器を事業領域として有しています。 また傘下に入るサイレックス・テクノロジーズ株式会社はネットワーク技術を強み、主要業務として展開してきた企業であり、IT関係者にとっては一般コンシューマーとして時折目にする企業名で馴染みもあります。 具体的にはプリントサーバ・USB デバイスサーバ・無線 LAN 関連製品・AV ネットワーク製品等のネットワーク関連事業と、本人認証装置及び医療機器・無線機器・自動認識装置・計装システム等の設計生産受託開発などの事業領域を有しています。

近年ネットワーク化の波は留まるところを知りません。 磐石の帝国を築いたと思われたマイクロソフト社がインターネットの普及によって IT界隈に覇を称え始めた Google社への対応で右往左往しているのもその影響です。 独立して、若しくは狭い範囲で利活用されていた情報は ネットワーク化によりその領域を一気に押し広げました。 村田機械社が得意としていた業務領域にもその波の押し寄せない筈はなく、 今回の買収話となったのなだと思います。

最早ネットワークに繋がらなければ使えないIT端末も多くなりました。 電気・水道・ガス・ITと呼び習わされる現代ですから 業務に必須のITがネットワーク化される方向にあれば 影響の出ない業務、業態も少なくないでしょう。 ネットワーク化の潮流はまだまだ多くの業界に波紋を広げることは間違いありません。