インターネットポータルサイトで Yahoo!(ヤフー)といえばインターネットを使った人なら知らない人はいないホームページです。 その Yahoo! が自社ブランドのスマートフォンを発売するというニュースが流れました。
- ヤフーが自社ブランドAndroid端末「Yahoo! Phone」を開発(ITpro:2011年8月18日)
- ソフトバンク、「Yahoo! Phone」を9月下旬以降発売-プレミアム会員が2年無料。“キティ”スマホも(AVWatch:2011年8月19日)
- ヤフーが自社ブランドのスマートフォン「Yahoo! Phone」を提供(マイコミジャーナル:2011年8月18日)
Yahoo! はソフトバンクの傘下にありますから、 当然携帯キャリアはソフトバンクからということになります。 勿論土台の携帯電話本体は Yahoo! で製造しているわけではなく、 シャープ製のAndroid端末だそうで、 詳細なスペック等は上記リンク先ニュースに詳しくありますので其方に譲るとして、 ここで不図思うのはソフトバンクと言えば日本の iPhone を独占的に扱う権利を持っており、 何故 iPhone ではなくて Android なのだろうということです。 Android と言えば Google社の技術を元にしており Google社にコントロールされています。 Yahoo! と Google と言えば今は検索エンジンは Google製を利用する Yahoo! ですが、 インターネットポータルサイトとしては謂わば競合です。 勿論今は持ちつ持たれつですので利用しない理由にはなりませんが、 積極的に利用する理由もないと思うのは iPhone を使って自社ブランドスマートフォンを拵えれば更に Yahoo! ブランドのプレミアム感は高まると思うからです。
Yahoo! Phone が iPhoen ではなく Android 技術を採用した先ず第一の理由は矢張り iPhoneの提供元アップル社がそれを許さないのだろうと推測されます。 アップル社のブランドへの拘りは一筋縄でなくだからこそ信者と迄称される 熱狂的なユーザーを保ちえているのでしょう。
次の理由としては技術的な問題だと思います。 カスタマイズに関するリソースの詳細が Android の方がオープンであり、 利用出来る技術者も確保し易いのでしょう。 また Android の方が仕様が緩いと言ってはなんですが融通が利くこともあるのだと思います。 従って自社ブランドとして欲しい機能を徹底的に盛り込み易いのは iPhone よりは Android であろうと推測されます。
本ブログ2011年8月16日には Googleがモトローラ・モビリティを買収 なる記事で Googleにスマートフォン本体を物理的に製造可能でいて 更には関連特許を多く持つ企業が傘下に参加した旨記しました。 iPhone 追撃にはソフトウェアからハードウェア迄一気通貫の体制が必要なのでしょう。 従来 Android に於いて本家本元に相当する Google社からは基本的にスマートフォン本体自体は提供されていなかったところ 忽然とそれが顕現したことになります。 Android技術を用いてスマートフォン端末を製造しているメーカーには晴天の霹靂だったことでしょう。 それ等、今やサードパーティとでも言うべきか、製造メーカーの苦戦は容易に想像されます。 しかし今回の Yahoo! Phone の構成成り立ちをを見てみると 若しかしたらこんな処にそれ等製造メーカーの突破口が有るような気がします。