電子書籍に投資する楽天~Kobo買収とRaboo

楽天株式会社 はご存知日本最大のネットショップモール 楽天市場 を運営する企業でその会員数は 2011年度第1四半期(2011年5月12日決算説明会資料) に拠れば下に掲げる表のように実に大きな数字となっています。

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楽天会員6412万人6898万人7054万人

iPad に代表されるタブレット端末の普及著しくスマートフォン元年と言われる今年2011年に、 そしてこれ等の一般への普及で本ブログ2011年9月25日の記事に 電子書籍の市場は2015年に2,000億円以上と予測される とある状況が齎された下、 この日本最大数の会員の顧客満足には欠かせないと思われる 施策を楽天が236億円掛けて打ち出しました。 それは…

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ITmedia eBookUserの2011年11月9日の記事にある 楽天、電子書籍ビジネスのウルトラC――カナダのKoboを買収へ で伝えられ、その末尾は

Koboは日本でのなじみは薄いが、世界的にも有数のプレイヤーである。 今回の買収により、楽天はRabooとして展開している電子書籍ビジネスの国際展開を加速できるほか、 魅力的な端末を自ら有することになる。これは非常にエキサイティングな買収だ。
と結ばれています。 更にeBookUserでは Kobo に関する詳細を同日2時間ほど遅れた記事 楽天が買収したKoboとはどんな企業なのか? で配信してくれています。

書籍イメージ:写真素材の足成より 配信ニュースにも有るように、今回のニュースの中心に位置する楽天は書籍を扱う 楽天ブックス を運営していると共にこれを紙のリアル書籍とすれば、 バーチャルの電子書籍を扱う Raboo をも運営しています。 ネットショップであることを鑑みればどちらかと言わずとも 商材として相性の好いのはRabooに間違いないでしょう。

主な電子書籍ストアとしては、IT用語辞典BINALYの 電子書籍ストア を参照すれば、国際的には

  1. Amazon.com:Kindle Store
  2. Apple:iBookstore
  3. ソニー:Reader Store
  4. Nook Store(電子書籍リーダー「NOOK」対象)
  5. Google:Google eBookstore
日本国内では
  1. 電子書店パピレス(主にPC向け電子書籍を配信古参サービス
  2. 大日本印刷グループ:honto(旧・ウェブの書斎)
  3. ビューン(iPadの発売と同時期にスタート)
  4. 角川グループ:BOOKWALKER
  5. シャープとTSUTAYA(CCC):TSUTAYA GALAPAGOS
  6. KDDI:LISMO Book Store
  7. 楽天:Raboo
となっており残念であり、心配でもあるのはこれら電子書籍に投資するのに 既存の出版社として見当たるのは角川グループくらいのものだと言うことです。

ともあれ今回の楽天の買収は当然のことながら直近には 7,000万人を越える楽天会員の顧客満足を狙い、また 9月25日記事にある2015年に2,000億円以上と予測される 電子書籍の市場を狙ってのRabooとの相乗効果を狙ったものだと思います。 そして将来的にはこの買収で得られたリソースを足掛かりに 一つは英語の社内公用語化でも話題を振り撒いた同社の海外展開の拡張という、 一つは主要業務楽天市場に於けるバーチャル商材の取り扱いの拡張という、 深慮遠謀も覗えるような気がします。

そして今回の楽天の巨額の投資は裏を返せば楽天が有するデータとして スマートフォン及びタブレット端末からの購買行動が急増していることをも示していると考えます。

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