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ファーストサーバ社前代未聞のサーバー大規模障害の一週間

レンタルサーバサービスに於いて 前代未聞とも言う事態が発生してしまいました。 今IT関連として漸く一般的になりつつある言葉の クラウド もその信用を失墜させかねない事態です。

発端、6月20日

それはよくあるサーバー障害かと思われました。 障害発生当初2012年6月20日夕方の時点の様子がtogetterに ファーストサーバー障害によるユーザーの声・・・ としてまとめられています。 この時点ではしばしば見られるような長くても半日あれば 全てが復旧されるような障害かと思われていた感があります。

しかしその予想は完全に裏切られました。 全く前例のないような事態であったため この時点では誰も予想が付かなかったのです。

ファーストサーバ社

今回大規模障害を起こしてしまったのはサーバーサービスを主業務とし ビジネス仕様と言うことでその安定性に評価を取っていた筈の ファーストサーバ株式会社 でした。 障害発生から翌々日、 段々とその重篤な事態が判明しつつあった2012年6月22日午前の時点で 同社のホームページトップには以下引用するお知らせが掲載されていました。

クラウドコンピューティングの費用対効果

ビジネスに用いるとなれば其の費用対効果を考えるは常なれば、 当ブログにも屡登場のキーワード クラウドコンピューティング が愈々世に普及し、キャズムを乗り越え、 立派にビジネスツールとして活用されるに当たり、 当該考察は欠かせぬ要素に考えます。

当ブログにてクラウドコンピューティングの雄として度々紹介はアマゾンのサービス Amazon EC2 及び Amazon S3 の其の主要たるは以下 に纏め置くを、以上は其の機能や技術動向に傾いたアーティクルにて、 実使用例も紹介するも詳細な経費を考えた内容ではなきが画餅なる折りしも目にするは @ITの2009年1月9日の西村賢氏の文責に依る記事 クラウド型ストレージ「Amazon S3」は安いか? にて、其の廉不廉に対する是非共に言及すれば、 両方の言い分を検討し自己に活かすに有益なる様に考えます。

其の不廉なるを主張する Does Amazon S3 really save money? にて
1GB当たり1カ月で0.15ドルと聞くと安いようにも思えるが、1TBの月額は150ドル、2年にすると3600ドル(1ドル92円として約33万円)にもなる。しかも転送量に応じた課金もあるため、実際にはこれ以上になる。今や1TBのドライブ単価は1万円を割っていて、2年で3600ドルとは比較にもならない。「クラウドでコスト削減」というのはお題目でしかなく、ちっとも安くないじゃないか
と具体的数値を上げ論じられるが先ずひとつ、 不廉なる二つ目がテックバイザージェイピー栗原潔氏による2009年1月8日の クラウドコンピューティングは安上がりではない なるブログエントリにて、
栗原氏は計算で、単価の高いエンタープライズ・ストレージを想定している。さらに、TCOに占めるハードウェア価格は30%という経験則から逆算し、単なるハードウェア価格だけでなく保有コストを算出、オンプレミス型での1TB当たりのストレージ単価を60万円と概算している。これを5年で償却するとすれば月額1万円となる。つまり割高なエンタープライズレベルの製品を使い、運用コストまで含めても、まだAmazon S3より割安だという。
と参照言及されています。

対する廉論を展開するは 写真共有サービスSmugMugのCEO ドン・マカスキル(Don MacAskill)氏 なれば@ITの紹介記事に纏められるが
  1. データの冗長構成について
    Amazonは地理的に離れた最低2つのデータセンターにまたがって3重の冗長度でデータを保持
  2. 時間による容量単価下落の影響
    ドライブの容量単価が年々下がるにつれて課金が下がっていくと期待できる
と共に利用者が自社で同様の機能を有する場合のコストを鑑みた場合、 アマゾンサービスに軍配が上がると云う論旨、 此れを受け西村氏は
容量設計が不要でスケールアップが容易という点も、クラウドのような従量課金サービスのメリットだ。特にスケールアップペースが読みづらく、しかも会社の規模の割に桁違いに大きな容量を扱うWeb系ベンチャーではそうだろう。
とし、更にシステム障害、物理的距離の問題をも考察に入れ纏められれば、 ITサービス提供に当該サービスを検討する際には有用な情報が齎される様に思います。

アマゾンクラウドサービス

当ブログでも2008年9月14日に取り上げた Webストレージサービス/アマゾンS3 がアーティクルのアマゾンのクラウドコンピューティングについての知見が bpspecial ITマネジメント の栗原潔氏の手になる連載コラム 「あと一歩」の差を付けるリーディングエッジ の第14回は2008年10月8日公開の記事 アマゾンが着々と進める「クラウド戦略」の「真の凄さ」 に掲載されているより引用させていただけば
米国の新興企業には、まず、S3とEC2で社内のアプリケーション基盤を構築するケースが増えているようだ。基盤を迅速に立ち上げることができ、初期設備投資が少なくて済み、運用要員が最小限で済み、将来の業務拡大にも十分に対応できるからだ。まさに、ベンチャー企業には最適なサービスと言えるだろう。
とあるのは米国に限らず当ブログは2008年8月14日のアーティクル クラウド・コンピューティングの実使用例 でもご紹介の通りブログ Life is beautiful を屡参照させていただく中島聡氏の率いる Big Canvas も巷で好評のiPhone向けデベロッパーとして其の一端を担えば、 中々に本邦も捨てたものではないかに思います。

アマゾン提供のクラウドサービスの本来の頭文字に略称されぬは
  1. S3:Simple Storage Service
  2. EC2:Elastic Compute Cloud
とあるより語彙関連部の引用に
「elastic」とは「弾力性のある」という意味だ。ユーザーが求める処理能力に応じてゴムのように伸び縮みして対応できるというイメージで考えればよいだろう。
とあるこそ、新規立ち上げベンチャーにもお誂え向きである事由の分かろうと云うもの、 最早充分はビジネスボリュームを得るまでは、 自社サーバーを立てるでもなく、ホスティング屋からサーバーを借りることもなく、 クラウドコンピューティングで従量制の賃貸し、 と云う手法が此れからの主流となるのかも知れません。

またアマゾンのクラウドコンピューティングサービスに於いては 頁を繰ること三頁目に項目立てられる アプリケーションのプラットフォーム提供も推進 より引用の
「アマゾンは、Webショップの基本機能(例えばショッピングカートやチェックアウト機能など)を提供するAPI群を、公開している。これが、WebStore by Amazonというサービスだ。ユーザーは月額料金を支払うことで、独自のオンラインショップを迅速に立ち上げて運営することができる。
とあり、レコメンデーション機能を含むアマゾンのシステムを流用できるとなれば、 此処に於いても態々サーバーを契約した上で更にシステム構築の労を取る必要も軽減された上で手に入るが、 件のシステムなれば、ECサイト抔、構築の予定のある方に取り考慮するに如くはないかと存知ます。

まとめとして利用者にとっては当然乍サービスの停止は死活問題であり、 其れを他者に提供するに当たってはアマゾン側の問題ではありますが、 情報セキュリティの三大要素CIA、即ち
  1. Confidentiality:機密性
  2. Integrity:完全性
  3. Availability:可用性
の内でも部外者抔には兎角軽く見られ勝ちな Availability(可用性) が実に重要なコアコンピタンスとなることが提言されています。

オンライン画像編集ツールpixlr

百式は2008年8月18日の記事 無料かつ高機能!オンラインでがっつり画像編集できる『Pixlr』 で紹介されているオンライン画像編集ツール pixlr を使用して見れば可也の完成度に、 Web上で、即ちブラウザを用意するのみにて、 フォトショップ が如き処理を熟し得ることには驚きを禁じ得ません。
紹介時、様々なツールが取敢えず滞り無く使用できる旨述べられていますが、 Web上で使用するに際し、 フォトショップ を使い馴れた身には経験上、 選択範囲の形状及び選択後の機能が有れば、 此れは角丸を枠的に配置するに有用、抔にて、 又、馬穴ツールは有るものの此方は定番のグラデーションツールも、 現時点では足りない様に思いますが、百式に
テキストの追加とヘルプ機能がまだ備わっていないようだが、今後ウォッチすべきツールの一つだろう。
と述べられる如くが通りに感じれば、 此れ等が実装されるのを今は待つのが賢明であるでしょう。

先ずは当ツールを利用して作成してみたのが下になります。 2007/9/4 爆発現場 ノイズを加えたり、古写真フィルタを施したり、 レイヤーの半透明機能を使用して、少し色褪せた感じを出そうと思い処理しましたが、 フォトショップ と似た使用感に僅か許りの時間で上記処理を実現出来ます。
作成した画像はjpg形式か、png形式で、 ダウンロードと云う形でローカルのPC上に保存可能なれども、 流石にpngファイルとは云ってもFireworks形式では保存はされず、 レイヤー抔、情報の消えてしまえば、 其の場限りの作成ツールで有ることは詮無き処ですが、 此れが クラウド・コンピューティング と相俟って、 作成情報を保った儘、Web上に保存出来る様になれば、 どれ程利用度が高まるか知れません。

フラッシュベースなればよもやあり得ないとは思いますが、 またぞろ買収でGoogleの益々Webアプリケーション環境が充実され、 益々アドビ、マイクロソフトの結束が固くなる、 抔と思わせしめられる程、出来が良く感じる画像編集ツールです。

クラウド・コンピューティングの実使用例

クラウド・コンピューティングに於いては Googleの提供サービスの利用抔も立派な使用実例に思いますが、 尚一歩進んだ、踏み込んだ利用法として、 当ブログ2008年8月7日のアーティクル 縁の下で鎬を削るクラウド・コンピューティング に下記にある如く
AmazonのEC2については屡参照もさせていただくブログ「Life is beautiful」の 中島聡氏がiPhone向け新サービス PhotoShare の後方支援に採用されたシステム
と、自社サービスの提供のインフラとしての利用の実例があり、 此れ等の利用法が向後増えるに勢いを増すとされれば、 クラウド・コンピューティングなる概念の 今後5年間に普及する革新的技術としてGartnerに予測される処 となるのだと思います。

引用文中の中島聡氏のブログ「Life is beautiful」より をクラウド・コンピューティング関連記事として上げさせていただきたく、 上の2008年3月31日の記事の時点では、 PhotoShare の存在は知られておらず、 他記事2008年6月29日付 「iPhone開発者支援プログラム」と進化圧と によれば4月よりiTunes App Storeのオープン日、7月18日に合わせたカットオーバーに大童は未だ至らぬ時点で、 クラウド・コンピューティングの一要素と思われる スケーラビリティ に加えディスカウント・キャッシュ・フロー抔を駆使して アマゾン・クラウドと自前サーバーのコスト比較及びビジネスに於ける優劣を検討されており、 此処で氏が当該システムのインフラとして様々思い悩んでいたことが窺えます。
結局クラウド・コンピューティングを利用することに決定されれば、 今後の推移が実に興味深い PhotoShare ですが、上記リスト下の2008年7月20日付の記事では、 当日午前より午後はお茶の時間過ぎ迄続いたアマゾン・クラウドの不具合に、 見ているだけで胃の痛くなるような顛末の感想が
しかし、Amazonを信頼してPhotoShareをホスティングしてもらっているのに、7時間半もS3をダウンさせてしまうとは困ったものだ。まあ、この手の問題は自分たちでサーバーを管理しても起こりうる話とは言え、こんな風に「自分では何も出来ない状況」に陥る可能性があるのが、クラウドコンピューティングを使う時のリスクであることを再認識したしだいである。
の如く纏められていれば、 実際にビジネスに利用された実体験に基づいた知見は、 現時点のみならず、実に有用な情報に考えます。